白い夢1
あまり良く覚えていない。なぜ自分がこの部屋にいるのか。
床から壁、天井にいたるまですべてが真っ白く、どこの学校にもありそうな体育館ほどの広さがあった。
その部屋には自分の他に10人くらい、男の子と女の子、歳は同じくらいか自分より下の子達がいた。
何故か皆、うつむいたままでとても静かだった。
―――「……どのくらい時間が経ったのだろう」
意識が戻った時、腕時計や携帯はなくなっていて時間を知る事はできなかった。
さらにこの部屋に窓はなく、今外がどのくらいの明るさなのかも知ることができない状態。
服も着替えさせられていた。真っ白いシャツに真っ白なズボン。何から何まですべてが白だった。。。
「ここは一体どこなの?」
「なんでキミもここにいるの?」
どの子に聞いても「わからない……」の一言しか言わない。本当にわけがわからなくなってきた。
自分は座り込んで途方に暮れていた。
すると……鈍い音と共に床から長いテーブルとイスが現れ、みんなは立ち上がりイスに座った。
「?! 。。。これから何が起きるんだ。」
気づけば、さっきまでいなかったはずの男がテーブルの奥に立っている。
四角い眼鏡をかけ、心なしか冷たい目をしている。
「キミもこちらに来て座りなさい」
見ると、席がひとつ空いていた。どうやら僕の席らしい。
座ると目の前にはスープがあり、みんなはそれをスプーンで飲んでいる。
「なにをしているのかね、キミも食べなさい」
眼鏡の男は僕にスプーンを差し出した。僕はスプーンを取り、一言いった。
「ここは一体なんなのですか? なぜ僕はここにいる?」
すべてを知っていそうな眼鏡の男は何も答えようとしない。。仕方なくスープを飲むことにした。
どうやらシチューみたいだ。シャレている。おなかが減っていたので、うまいまずいに関係なく飲み干した。
「はぁ……」とため息をつき、周りを見回した。すると隣に座っていた女の子が震えている。
食事らしくもない食事が終わり、眼鏡の男も消えまたさっきと同じ雰囲気に戻った。
まだあの女の子は震えていた。髪は短く亜麻色の綺麗な色、瞳は何処までも透明な琥珀の色を湛えていた。
「どうしたの?大丈夫?」
心配になり、話しかけてみた。すると今までは「わからない」の一点張りだったが違った。
「私は…… これから消えるんだわ。次は私の番なのよ……」
透き通った瞳から涙があふれでている。なんとかしなければいけないと思った。
しかし状況の理解できていない僕には「心配しないで、大丈夫だよ」と言うことしかできなかった。
何も根拠もないのに大丈夫だよって。とても必死だった。
それから時間が経ち、急にうとうとと眠たくなり、倒れるように僕は眠ってしまった。
目が覚めると、もぅそこに彼女はいなかった。
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