白い夢1へ
白い夢2
――僕は眼鏡の男が現れるのを待った。
案の定、食事の時間になると眼鏡の男は現れた。
「おいっ、彼女をどこへやった! 彼女に何をしたんだ!」
気づくと僕は眼鏡の男の胸倉をつかみ大声を上げていた。
眼鏡の男はその冷たい目で僕をにらみつけ口を開けた。
「君がそれを知ってどうする? 君には何も関係のない事だ。静かにしたまえ」
頭にきた僕は眼鏡の男を思いっきり殴りつけた。
眼鏡が床に転がり、乾いた金属音が部屋に鳴り響く。
「彼女はどこなんだ!」
眼鏡の男を殴ってもどうにもならない事くらいわかっていた。でも気持ちを抑えることはできない。
血の出ているくちびるがニヤリと笑い、その男の目が見開いた。
「ハハハ! 彼女なら死んださ、呆気ないものだったよ。少しは頑張ってくれるかと思ってたがね」
我を忘れ眼鏡の男に飛び掛かった。その時、自分の体に電気が奔り意識が遠のいていく。
「君は少しうるさいね、少し眠っていてもらおうか」
なすすべもなく、僕はその場に倒れこんだ。
「ううっ……」頭がいたい。流された電気のせいだろうか頭の中がズキズキと痛む。
さらには手足を拘束され身動きがとれない状態になっている。
場所も移動させられていて小さい部屋に閉じ込められていた。
「ちくしょう。本当にここは一体どこなんだ。なにをしている……」
逃げようにも手足は固定されろくに動くことができない、さらには部屋にドアらしいものは見当たらなく箱の中にいるかのよう。
何もできないまま考えている事は一つだけ、眼鏡の男の言葉が気になってしょうがない。
呆気ないって? 頑張るって何を? その言葉が頭の中をぐるぐると回っていた。
その状態のまま時間が経っていく。何分何時間どのくらい時間が過ぎたのかわからない。
ある時だった。自分の背後からあの眼鏡の男の声が聞こえた。
振り向けば眼鏡の男がそこに立っている。
「やぁ、ずいぶんとおとなしくなったじゃないか。次は君の番だよ。期待に反さないでくれよ?」
自分はどこかにつれていかれるみたいだが、もぅ抵抗する力もなくなすがままだった。
驚く事に、目の前に写っているものが一瞬にして切り替わった。瞬間移動とでも言うべきだろうか。
あの部屋かどうか分からないが最初の部屋と同じく広く、そして白い部屋だった。
よくわからないままイスに座らされ、手足がそのイスに固定される。
「まずは元気になってもらわないとな。しっかりとやってくれよ?」
眼鏡の男とその仲間だろうか、自分の腕に何かを注射した。
――ドクンッ!
心臓が力強く脈打つ。さっきまでの衰弱しきった自分ではなくなり、体の状態はすこぶるよくなっていた。
「いいかげんにしろ。これから何をするっていうんだ。」
眼鏡の男はまたニヤリと笑い
「行けばわかるさ。せいぜい頑張るんだな。 ……よし、彼を移動させろ。」
その言葉が言われるとすぐに僕は移動させられた。6畳くらいの広さ。
手足の拘束は外され自由になっていた。
「まずはこれを見てもらおうか。」
すると空中に映像が写し出された。
そこにはトモダチが写っていた
「なんだよコレ……」
白い夢3へ